呆れた議員達の行状

地方議会の実態から日本を見る

風力発電と蠢く町政(11)

 職場で異性トラブルが発覚し、それが現職議会議員槙野章とその議会が置かれている地方公共団体自治体の法律用語)女性職員との間の物であり、尚且つ当該公女性職員は既婚者であり、その配偶者も同一地方公共団体に勤務しているというケースである。

無論現職議員も既婚者である。つまり、議員と公務員間の不倫事件である。しかし、各々の夫婦関係は知る由もないが、一般社会通念上、地方公共団体職員とそれに置かれた議会の議員であることかして、お互いが既婚者であると知って交際した訳で、このケースでは、片方が独身を偽って近づいてきたという詐欺的な要因はまったく考えられない。法律的には、「貞操権」という概念があり、自分の望まない性行為には及ばない権利あっま、と解釈されているらしい。男性が独身を偽り、女性側が、独身と思いこんだがゆえに性行為に及んだというのであれば、女性側から、その男性に対して、貞操権の侵害による慰謝料の請求ができるという事らしい。逆に男性が貞操権を主張できるかは、一般的に言ってかなり難しいと思う。この領域では女はやはり、今だ弱き性なのだ。では、配偶者に不貞があった際に、不貞行為をされた側の配偶者は、相手方に対して、どのような主張に基づいて慰謝料を主張できるだろう。弁護士ドットコムによれば、慰謝料の相場は、50万円から300万円で、配偶者に不貞行為があった当の夫婦関係の毀損度,つまり壊され方によって、不貞の相手方に対して請求できる慰謝料の金額が違ってくるらしい。元々別居であったり、セックスレスであったりすれば、当然夫婦関係の毀損度は低くなる、が、別居は分かり易いが、セックスレスはかなり証明しづらいのではないか。勿論、常識的に考えれば分かる事だが、肉体関係があるか否かが、慰謝料請求の大前提にはなるらしい。ここまで書いていて、なんだか正直、バカバカしくなったが、いい歳した大人何だから、不倫と言うか、婚外異性交遊位、やりたきゃ余禄で、秘かにやれば、と思う。これほどの騒ぎを引き起こすな、増してや、それで、議員の最重要職務である本会議を欠席したりするな、と言う意味であるが、中学制の時に、保健体育の時間とか生徒指導の場で「不純異性交遊」という言葉を再三聞かされた。今だによく意味が分からない。むしろ教員側が、やたら不純異性交遊とやらににこだわっている、としか受け取ることができなかった。今にして思えば、不純異性交遊とか、訳の分からないことを中学生に言って聞かせるより、マスターべーションや月経、性交、妊娠、出産と性教育のフルテキストを具体的に教授し、かつ正確で実効的な避妊方法も教授した方が、遥かにましである。かって、東京都足立区のさる中学校で、校長の意志で独自の性教育(性交と避妊について)を実施していた所、東京都の教育委員会が、「学習指導要領以上のことを教えないように。」と通達したと知って、東京都教育委員会に問い合わせた。この通達のきっかけは、東京都議会厚生員会の席で、古賀俊昭議員によって、「行き過ぎた性教育」が、問題視された事であったらしい。古賀議員の言い分は、「性交や避妊は、中学生の発達段階に応じていない、心理的負担となる性教育の領域」である。今時の中学生は、インターネット環境上で、過度の性的刺激や大人の異性との交友機会に晒されている事への無知から来る、かなり一方的な見解である。その指摘を受けた時の足立区教育委員会の返答が鮮やかである。以下抜粋する。

daimond online より抜粋、(取材・執筆/末吉陽子、編集/清談社)

 いずれにしても、子ども自身の判断・選択を下支えする知識を授けることが、教育者の役割のはず。現実社会ではネット掲示板ナレッジコミュニティなどから、真偽が不確かな知識に子どもが簡単にアクセスできる。だからこそ、大人が「正確な性知識」を授け、「信頼できる大人・相談窓口へのアクセス」を促すことが求められるはずだ。
 なお、足立区教育委員会(以下、区教委)はこの古賀都議の指摘について、「10代の望まぬ妊娠や出産を防ぎ、貧困の連鎖を断ち切るためにも、授業は地域の実態に即して行われ、生徒と保護者のニーズに合ったものだ」(朝日新聞デジタル)と回答している。

今回の四万十町議会議員や町職員は、中学生の時にこのような教育の恩恵に預かれていなかったに違いない。だからこそ、表向きは議会議員や地方公務員であっても、自分の性行動の結果責任に対して、今だに実に無防備かつ無為無策である。特に槙野章議員、本来の職務を放棄しなければならないほど、無為無策である。今回の事件当時者、彼らは、自分の子弟に、上記のような性教育は到底無理だろう。聞く所によれば、槙野章議員は、農協職員時代にも職場で前科があったらしい。それでも農協を止めなかったという槙野議員、前歴の成功体験に味を占めて、今回も止める気はないと想定する。四万十町議会議員政治倫理条例が泣く。他の議員は、一体何を考えているのか。おそらく見て見ぬ振りではないか。彼らを議会に送り込んだ四万十町民、どうする。このようなことが起きている以上、子供に道徳教育なんておこがましくないか。大人の職業倫理さえ、この失態なのに。泣くのは、四万十町議会議員倫理条例だけではない。文部科学省も泣く、教育委員会も泣く。ついでに日本会議も泣く。モラロジーも泣く。大泣きのカスケード現象が起きている。それにしても気になるのは、四万十町役所内環境には、インターネット接続なしでも、足立区中学生並みの過度の性的刺激と異性との交友機会が充満しているのか、と言う事である。彼らを高額の給与で雇用している(全体の奉仕者と言われている)四万十町民、どうする。

 

四万十町議会t議員  西原真衣