呆れた議員達の行状

地方議会の実態から日本を見る

地方議会から日本を見る(5)

四万十町議会選挙に向けて「文化的施設」アンケート実施

 

 「文化的施設事業の休止を求める請願」否決を受けて、改選後の「文化的施設」動向を探る目的でアンケートを実施した。対象は、立候補予定者である。町議選の争点としたいとの思いもあった。四万十町有権者に、立候補者の選択材料を提供する絶好の機会だと考えた。ただ正直な所、有権者一般が政見で立候補を選んでいるとは思っていない。そこは地縁、血縁、或いは職場をはじめとする所属組織の意向を酌んだりの所謂「お世話になった」人を選ぶというのが通弊だろう、とは思っている。がそのような投票行動によって生まれた議会を見た時に、「なんだか、なんだか、これが議会でいいのだろうか。いいはずがない。」が自分の中で止まらなくなるのである。文化的施設には個人的にも関心を寄せてずっと見守ってきた。最初から腑に落ちない、妙に突発的で不自然な事業構想だと思い続けてきた。で今回の改選である。それで、アンケートを実施を思い立った。実の所回収率も極めて低いだろうと想定している。さらに回答公表手段もインターネット上の自分のブログしかないので、大方の立候補者が、選挙に影響なし、無視できると決め込んで、回答しないを決め込むだろうとの想定もある。

 アンケートは、立候補予定者とおぼしき全員に配布した。そして最終的には告示後に「立候補したにもかかわらずアンケートに回答しなかった」立候補者名も併せて公表したいと考えている。関連で言えば、本来は四万十町ケーブルテレビで「全立候補者政権放送と、有権者による質疑応答」を放映してくれたらいいと思うのだが、国政選挙以外は政見放送が禁止されているという、お粗末で誰のためにあるのかがさっぱり分からない法律である「公職選挙法」が厳然としてある以上、これは不可能である。昨今、地方議会のな成り手不足が新聞紙上で取り沙汰されていて、国が設置した「地方制度調査会」なる有識者会議の面々が、「休日議会の開催や、議員報酬の引き上げ、勤め人が立候補できる仕組みの構築」等々十年一日の如き御託を飽きもせず述べているらしいが、地方議会が成り手不足なのは、誰も地方議会など端からさじを投げて相手にしていないないからなのである。魅力がなく、そこに行けば政治を変えられるという感触も持てないから、議員になりたいという関心も意欲も喚起されないのである。成り手不足→議会の劣化→成り手不足→議会の劣化という負のスパイラルが止まらないだけの話なのだ。 なんだか人口減と歩調が合っている気がしないこともない。その結果、議会議員という権力装置に吸い寄せられる(議員バッジが大好き)タイプのそして、議員歴から選挙という手仕事に通じた無職か自営業者の高齢者男性連中が、「議員を続ける」ことを目的に立候補しているというが全国的な大方の趨勢である。一種の「中毒現象」のようなものである。年齢的、職歴的に議員でなくなることの寂寥感に耐えられない要素もあり、また仕事量の割には報酬がいいので、それを手放したくないという本音もある。「仕事量の割には報酬がいい」部分は、彼らは体験からそれを熟知している。この辺りは、地方議会よりむしろ国会議員に顕著かもしれない。新人は、一先ず未知数なのでこの類に分類してはいけないが、そのような実情を前にするからこそ、より一層アンケートを実施したくなったというのが自分の本音である。

 まず、アンケート文と、既に回答を得た2通の回答内容を公表したい。アンケート配付は立候補予定者説明会の場を借りて行った。その場にいなかったり候補予定者と思しき人には後日郵送した。回答を得次第、逐次公表したい。選挙告示は来年1月24日である。投票日は29日、何と選挙期間は一投票日含めて6日しかない。この間運動員を動員して選挙戦を戦うしかない。町内247箇所のポスター張りだけでも人員体制がものをいう。自民党が長年統一教会とズブズブつきあってきたのも、統一協会が大量に提供する選挙ボランテイアを当て込んでいたのは間違いない。結局選挙制度自体に深い欠陥があるのだろうが、そこは等閑に付されている。国が設置した「地方制度調査会」などに審議してもらうこともない。大きなお世話である。地元有権者が、地元議会に関心を持ち議員を厳しく常時監視すればいいだけである。その直接選ぶ側の「圧力」で議会が今のようでいられなくなったらしめたものである。「圧力」で人は動く。「御託」では動かないのだ。「地方制度調査会」などという子供騙しなことは止めるべきである。国に地方を上から目線で一方的に調査されることなど端からないではないか。当事者つまり選ぶ側、主権者が自らが調査すればいいのである。

以下回答である。

回答1、氏名:伴の内たまき氏

回答内容:身の丈にあった施設の建設を

回答2.氏名:堀本伸一氏

回答内容:

www.dropbox.com

 

今の所回答者は、残念ながらたった2人。回答が返って来第次第追って公表したいので、「文化的施設事業の休止を求める請願」署名者3596名(何と有権者の1/3、町長をリコールできる署名数である)をはじめ文化的施設事業に関心を寄せる四万十町有権者の皆さん、是非、投票時の参考にして下さい。

 

西原真衣