呆れた議員達の行状

地方議会の実態から日本を見る

風力発電と蠢く町政(105)

「情報公開」が鬼門となる人々を税金で養っている

  四万十町総務常任委員会は、議会関連基幹情報である以下の文書についての見解を示した。

委員会議事録:製本まで10ケ月かかり、開示請求しなければ閲覧できない。開示請求者には、文書の特定が要求される。ぞれにもかかわらず、委員会の開催日時と議事内容は、文書目録化されていない。因みに農業委員会議事録(西田事務局長談)、教育委員会議事録(東学校教育副課長談)共に、開催月1回、所要時間2~3時間、議事録作成にかかる日数、1~2ケ月であった。同じくつき月1回開催の議会委員会議事録は、作成に10ケ月かかる、それで情公開は進んでいる方(味元和義)というのだから、低能、機能不全、議会の体を為していないというべきである。単に選挙を制した(投票率30%)

老人天国か。国会もしかりである。

議会運営基準:公表されていない「議会の内規であるから公表の必要なし」で全会一致。

議会の内規とする「議会運営基準」で規定される「反問権」に言及し、執行部に対し「反問権を使ってアイデア出しをしてくれ」と橋本章央議員は、3月定例会で本会議発言した。内規であるから町民に知らせる必要なし、町民の知らない議会運営基準を援用して議会発言する。そして依然、内規であるから公表の必要なし、と来る、議会としてすでに崩壊している。当人である橋本章央議員は、この総務常任委員会委員である。狂っている。若しくは頭が悪過ぎないか。

委員会条例:町の例規集に含まれているので議会HPに出す必要なし、と全会一致

会議規則:同上

議会議員報酬条例、期末勤勉手当条例、費用弁償条例:同上

注釈:議会関連法規を網羅的に一覧できるようにする気さえないと言う事である。

「町の例規集の中にあるからいいだろう。町民の皆さん知りたかったら勝手に探し出して下さい。」と言う訳である。これは後述する、四万十公社の中平克己理事長の「そこまでせんでもええろう。」に通じる発想である。中島親近現理事長も「できるだけやっている。」の一点張りであった。町民に知らせないことが利権(楽して議員や理事をやる)の温床であると体感している人間から出てくる言葉であることは間違いない。出せないことの合理的理由の説明は一切なし。説明できないのである。けれども議員や理事をやり続けたいのである。これを一般的に利権という。

非公開委員会開催周知(非公開理由を明記した上で):定例会前の議会運営委員会は議案審査があるので、非公開が当然、周知の必要なし

注釈:議案審査は議会の調査権の発動で議決が前置される。議決は公開の場で行われる。非公開理由に該当しない。議会関連法規の理解がない。空恐ろしい事である。

執行部からの申出で、議案についての事前説明が為されるのは全員協議会の場である。これは議案審査ではない。明らかに事実に悖ることを平然と主張している。誰も異論を挟まない。#「認知症議会」拡散希望上記のような議論を聞く限り、彼らは決して「選良」ではない。議員としての知的レベルが低過ぎる。この様な議会を持っていることは、町民にとって厄災である。

6月定例会の最終日には、私が提出した「議会の見える化を求める陳情」が議決される。6月10日の総務常任委員会で、審査報告書内容の確認が議事となった。委員長、緒方正綱が、各委員の言い訳に等しい意見を読み上げた、全て一行である。

※議会運営委員会は非公開なのは仕方がない。

四万十町は情報公開が他の議会に比べて進んでいるので十分である。

※できるところはやっている。

※議事録作成の迅速化は念頭に置くべき。

緒方正綱委員長:以上で審査報告としたいが、皆さんこれでいいですか。

反対なし

小学校の学級会レベル以下である。「情報公開」を進めることで議会が可視化され、町民の監視の目がより届くようになることが、ただひたすら恐ろしいのである。情報公開の推進は、何としてでも避けたいという一心で内心一致しているので、詭弁を弄するところまでも到達未遂状態で、「一言感想」を各委員が何とか絞り出して、収集、羅列し「委員会審査報告」に替えよういう、緒方正綱の魂胆が丸見えである。感想→意見→議論という段階で言えば、感想段階に留まっているのでは、「井戸端会議」の域を出ないことになる。百歩譲って「町民座談会」である。これでは到底議会とは言えない代物である。議員としては、「余りに能力が低い。」としか言いようがない。はっきり言えば全員、議員職には不適任であ。結局、能力が査定されずに議席を得ているという、選挙制度の不備がこのような深刻な弊害をもたらしているのだ。公職選挙法は、政治資金規正法等と同様、議員立法である。議員立法であるが故に、公職の候補者間の討論会が作為的に禁止され、個人演説会のみ開催可能である。本来、選挙管理委員会主催の候補者討論会の開催を法律で義務付けるべきであり、政見放送も全ての立候補者に解禁すべきである(現状は国選のみ、衆議院は、政党所属要件がある)。ケーブルテレビという町の公共放送で、町議会選全立候補者政見放送を放映すればいいのである。そうすれば今回の四万十町議会総務常任委員会のように、議員(立候補者)の言論応力の水準が、一定露わになる。候補者同士の討論会も必須である。これで政治家としての言論能力が査定できる。本来選挙中に査定できなければならないのだ。ところが、情報公開を渋る理由と同根で、政治的言論能力の露見こそが鬼門であるので、議員立法である公職選挙法は立候補同志の公開討論会を禁止している。どう考えても、こんな馬鹿は話はない。いい加減どこかで、この無能力な政治家連中をしか利さない、この悪循環から脱却しなくては、と思うことしきりであるが、一先ずは、この悪循環のループにこそ自身の棲息域を見出していると思しき、「情報公開に完璧に及び腰」な四万十町議会総務常任委員の議員名をしっかり記憶に留めたいと思う。

委員長 緒方正綱、副委員長 村井真菜、委員、岩井優ノ介、味元和義、橋本章央

実は井戸端会議は、人知れず、他にも展開されている、町の外団体である公益財団法人「四万十公社」の理事会が、これに極めて近い。議題はやはり「情報開示」である。公益法人には、法人基幹情報の開示義務が法定されている。まずは定款である。公社HP上の定款中に、「情報公開については、情報公開規程に定める。」と記載されていたので、「情報公開規程もHPに掲示して欲しい」と公社に依頼したら、理事会にかけると言われた。そもそも理事会にかけるような事案だろうか、定款の一部ではないか、普通に考えて、定款中にリンクでも張ればいいだけではないのだろうか。理事会にかけると言うので、理事会の結果である理事会議事録を事後に入手しようとした。ところが、理事会議事録なのになぜか理事の発言内容の記載もない。議案と、賛否だけが記されている。情報公開については議事にもなっていなかった。「その他協議事項:情報公開について」とだけ記載されていた。「協議」というのが味噌である。論点を敢て明らかにしないという意図がここに潜んでいるのだ。「玉虫色に誤魔化して先送り」というやつである。協議結果さえ書いていない。四万十町議会に瓜二つである。因みに、理事会議事録、評議員会議事録、監査報告、役員等の報酬の支払基準が、公表を法律で義務付けられているが。このような議事の記載方法だと殆ど意味のない公表義務となる。骨抜きというやつである。結局「情報公開」に関する理事発言は、監督庁である四万十町企画課への報告メールでしか確認できなかった。実に腹出たしい事この上ない。以下がそれである。

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上記理事発言を見る限り、総務常任委員会委員会と同等レベルである。このレベルの発言、審議で、日当1万円は高過ぎないか。議会議員は、公社理事の比ではない。議員の勤務実態は年間本会議16日、委員会20日、議員派遣45日(視察や行事出席)で合計81日である。議員報酬が平議員で、年間約370万円なので、日当換算で、46, 000円近くなる。公社理事と同レベルの発言力で、実に4.6倍の報酬を受け取っている四万十町民の方々は、あのような低レベルの議会議員に、日当46,000円も支払うことに、憤慨を覚えるべきではないだろうか。委員会を傍聴すれば、10人中9人までが、憤慨の塊となることを請け負う。万時知らぬは禍の元ではないだろうか。

追伸:四万十公社は、町に対しては実に低姿勢で、報告に余念がない。が、町民に対しては、設立時にはHPで公表していた「情報公開規程」も「役員等の報酬の支払い基準」も秘かに削除した。これを先導したのが当時の理事長、中平克己氏であるその時の言い分が前述したように、「そこまでせんでもええろう。」あったとの事である(総務課長、岡林氏談)。公社HP で公表されなくなった「役員報酬等の支払い基準」(公社に赴き、閲覧申請すれば閲覧できる)によれば、常勤専務理事、森雅伸氏の職位は7号給で、月額報酬55万円であり、この金額は高知県庁内にある公財団法人「観光コンベンション協会」の常勤専務理事報酬より高額である。町から毎年6000万円の委託料を受領している公社の役員が、町民に知られないまま高給を食み続けている(職務遂行能力を客観的に査定されることなく)という事象こそ、コロナワクチン接種後の「有害事象」にも匹敵する社会的「有害事象」と言えるのではないか。

西原真衣