呆れた議員達の行状

地方議会の実態から日本を見る

風力発電と蠢く町政(109)

 「質問に答えない」政治家の落選運動仕掛編

昨日7月28日午後1:15分から30分間、議長室で味元和義議長と面談した。案件は、「調査特別委員会の議事録を議会HPになぜ掲載できないか。」であった。

回答らしきものは得られなかった。話が全く噛み合わない。

こちら:議会基本条例に謳われた開かれた議会からは程遠い。議会報告会を開催していない。

あちら:前例踏襲ではなく、聞き取りに回っても年寄りばっかり、意見も出ないので今後は団体との意見交換をやる。

こちら:本会議と委員会に出席して発言、表決に参加することは議員の仕事の根幹ではないか。議事録とはその仕事振りである迅速な作成と公開は議会の責務ではないか。主権者である町民への説明責任を果たす上で必要不可欠ではないか。

あちら:自分は土日は必ず喫茶店に行って議会の話しをしている。支持者回りもしている。あれしてくれ、これしてくればっかりだ。4年に1回審判を受ける。みんなそれぞれやっている。議長単独で決めれない。議会にはルールがある。

こちら:議会のルールとやらに、「四万十町議会運営基準」も含まれると認識しているのか。議会のルーであれば対外的に明示すべきではないか。だから公表を陳情したが、全会一致で否決された。

あちら: 運営基準は議会の内規である。申し合わせである。

以下四万十町議会運営基準から

※ 議員は、議長の許可を得て「町の一般事務」について一般質問できる。

一見何の変哲もない条項である。が、これは、議会の仕組みを理解する上で欠かせない条項であり、「一般質問とは何か」「なぜ議長の許可がいるのか」に対する回答部分でもある。スポーツの世界を例に取れば、選手と観衆で、ルールが共有知であるから観戦と熱狂が存在している。議会の本質が「討議」である以上、議会も同様である。ルールを公表しろと言ってるだけである。ところが、彼らは徹頭徹尾これに抵抗する。理由は「議会の内規である」。これに誰も異を唱えない。ここが信じ難い。議会と議員であることの抜本的な意味を理解していないのだ。公表されない存在が知られていないルールが運用されたいるのが、ケーブル中継されている議会本本会議である。存在が知られいない以上抗議も起こり得ない。実にこれこそが、「楽に議員の振りができる」という目に見えない既得権の温床なのである。最近庁舎敷地内で、見知らぬ人物に突然声を掛けられた。その人は林健三議員の同級生だと言う。次いで、悩ましい表情を浮かべて、「選挙の時に試験を実施できないものか。」と問いかけられた。「お気持ちはわかります。確かに漢字を読めない議員が珍しくありません。けれども試験の実施は非常に困難かと。公職選挙法は悪名高い議員立法ですが、議員連中はそのような法改正には、まず賛成しないでしょう。」と応答したのだが、その人の悩みは議員時代の私自身の悩みでもあったし、今もそうである。議長面談時にも、こちらの質問の意図を相手が全く理解しないではないか。阻止ちぇつねに参画を阻まれるのである。因みにこの機会に彼らの漢字力の一端をお知らせしたい。これは過去にも繰り返し書いてきた、が、彼らが断固「議員になるための学力テスト」の実施を拒否するのが目に見えている以上、繰り返しの情報提供価値があると考えてことである。是非次回の選挙の参考にしてもらいたい。同級生の悩みが深いのも頷ける。確かに林健三議員の漢字の読めなさ加減が半端ない。「衰退」という漢字が読めないのだ。下元正幸議員は、大卒ではあるが、「語彙」という漢字が読めなかったので客観的に見て国語力が高いとは言い難い。酒井祥成議員は、「異議」と書くべきところを「意義」と書き、「大局」と書くべきところを「対極」と書いた。これだけで、漢和辞典及び同音異議語辞典に縁がないという事が十二分に察知できる。この人物は臆面もなく議長選に出たがるが、漢字が正確に使えなくても議事整理や議場の秩序保持や議会事務の統理には差し障りはないと考えているのである。ホラーに近い。そして横綱はこの人である。吉村アツ子議員の一般質問の原稿には「有識者」にルビが振ってあり、さらにそれを間違って「有権者」と発音し、公明党作文の文意は多々狂うのである。自公政権を成立させている公明党の無責任体質が吉村アツコ議員に放射能のように濃縮しているのではないか。吉村アツ子議員が中尾博憲町長の親戚であることもこの際、放射能汚染問題という観点から気になって来る。ここで、議会運営基準に戻る。四万十町議会の公式見解として、「議会運営基準とは全議員を拘束する議会の内規であり、議会の申し合わせによって成立し、町民には公表する必要のないものである。」との事である。ところで、その内規の最終項目には以下のように記されている。

四万十町議会議員は、メール、文書、電話で質問しない。

※一般質問の補足目的で質問主意書を出すことは認める。ただし一般質問の項目が多過ぎて質問し切れない場合は、これを認めない。

この内規の追記時には味元和義議長も同席していた。町の事務事業について把握目的で職員宛てにメール質問する等の内規破りは、執行部からの通報により、全員協議会で議事となったものである。この内規は生きているので、四万十町議会議員は、何人も、役場職員に対して業務内容について、メール、文書、電話で質問してはならず、一般質問に多項目を挙げ制限時間切れとなれば、補足質問を質問主意書の形で出すことも御法度であるという。「なるべく質問するな、聞かれた方が答えられないような場面を作るな、相手の対面を傷つけるな、議会運営に支障が出る。」という趣旨の申し合わせなのである。今の菅総理の記者会見場面が髣髴として来るではないか。安倍首相は、質問に立った野党議員を野次る事で有名であったが、菅首相は、官房長官時代は安倍政権の盾であった。同様に四万町議会が、首長赤尾博憲の盾となっているのが、この条項から見えてくる。どの議員も内規を遵守して職員に議場外で、メール、文書、電話等で質問などしない、来庁するには四万十町は広す過ぎる。それを全ていきなり本会議でやるので、職員を辞典扱いし、「何とかは何か」的な質問しかできず、聞いてる方が呆れて、「立候補者には、試験を課すべきだ。」と思い詰める始末なのである。まるで学校の授業のようであり(執行部が先生)生徒が報酬をもらえるばかりか、試験もないとなれゲゲゲに来太郎の妖怪ワールドのその上を行っているのである。ここまで来たらもう観光名所にするしか使い道がないのではないか。真面目な話し、この内規の拘束の結果、町の事務事業について驚くほど無知であるために一切機能しない議会が完成した。元々その傾向にあったが、ついに完成の域に達したのである。真面目な話し、議員報酬を上げら挙句この様な自堕落な議会運営をしてる議員達は本来は全員選挙で落とすべきだろうが、現実はなかなかそのようには動かない。けれどもこの様な議会を税金で養っている町民は、既成事実的にこの愚劣な議会に愚弄され続けている。議会だけではない、政治家中尾博憲も、その愚劣さでは同等である。6月定例会で、「文化的施設建設の中止若しくは見直しを求める陳情」が否決されたのを良いことに「文化的施設」広報に驀進する中で、職員向け「文化的施設」説明会会が実施されたという。「職員向け」とは、意図が不明である。行政組織挙げての大政翼賛的な「文化的施設建設」賛同を求めているとすれば、実に愚劣なセンスである。説明に立ったのは当然「文化的施設整備推進準備室」であり、説明後に質疑応答時間が設けられたが、質問者はごく少なかったと聞く。それでか、事後的なメール質問も受け付けたらしい。ところが、質問未回答がかなり有るという。この「応答なし」の意味する所は何か。表層的には「答える必要なし、無視」であろうが、根底は異なるのではないか。「答弁能力の限界」による威信の失墜を避ける目的の質問回避、答弁拒否行動を生み出しているのではないか。この部分が安倍政権以降の政治家動向に完璧にシンクロしている。まるで集団行動のようである。中博憲は職員に、「文化的施設」建設賛同の集団行動を期待しているのではないか。以下は内部情報である。

中尾博憲:文化的施設にする反対意見する職員は悪である。反対するとは、信じられない。

この発言には強い信憑性を感じる。過去に、中尾博憲言動に言及した自作ちらし中の中尾博憲言動部分の内容について、庁渡り廊下で遭遇した際に、

中尾博憲:僕はあんたが信用できなくなった。

と私に言ったことをありありと思えているので、その口上がリアルに目に浮かぶのである。自分の政治家としての言動に対して、言動の文脈上の解釈位自分で示すべきである。そのような説明を通じて、無理解や異論に向き合うべきである。それ抜きでた「「言っていない」ことを言ったと書いた、僕はあんたが信じられなくなった。」と続けたのである。嘘である。自分の耳で聞いたから書いた。このレベルの認知能力であるので、「自分のやりたいことに反対する職員は悪い職員である。信じられない。」が、この人物の中で易々と成立するのであろう。この様な政治家に仕えなくてはならない職員は、実に不幸である。職員の士気と意欲は使える政治家の資質一つにかかっている。その資質とは、結局の所「いかなる時にも嘘をつかず、聞かれた事には答える姿勢」という愚直さではないだろうか。その意味で中尾博憲に露呈しているのは、「愚直さではなく、愚劣さである。」やはり、政治家は漢字は読めなくてはならない。漢字とは概念であり、人は概念で、区分け、思考、判断しているのである。いずれにせよ、職員からの質問を受け付けた準備室に対して「質問に答える」指示を出さない町長の言う「人材育成」や「子供の未来への投資としての文化的施設建設」は、虚言である。虚言癖は政治家の自殺行為である。国民はそのような政治家に最終的には騙されない。週刊女性が全国の20代から70代の女性5000人を対象に実施した「今秋の衆院選で最も落としたい政治家は誰ですか。」アンケートの結果が面白かったので紹介したい。最も落としたい政治家ランキング一位が麻生太郎、二位が二階俊博、三位が菅義偉、4位が安倍晋三、5位が丸高穂高、6位が辻本清美、7位が小泉進次郎、8位が西村康稔9位が枝野幸男、10位が河野太郎であった。四万十町でも「次の町議選で最も落としたい政治家は誰ですか。」をやったらどうだろうか。男性人口より女性人口が1000人多い町である。「女性票」の影響力は大きいはずだ。第一女性には、一般的に、政治家に限らない「男の嘘」を見抜ける直観力が備わっているので、分不相応な自惚れ、勘違に走って選挙に立候補してしまう馬鹿な男の「口先三寸は許さない」と、不人気投票を仕掛けてみたいものである。

西原真衣