呆れた議員達の行状

地方議会の実態から日本を見る

高知県四万十町議員報酬引き上げ実態(4)

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議会とは運営するものであり、「議会運営委員会で決めたことは、遵守すべし」と、四万十町議会運用基準に書かれているそうです。「決めた」、って採決も取らず、単なる暗黙の了解、申し合わせでしかないじゃないですか。条例改正議案であるものについて、議会運営委員会で賛否を事前に統制するなんて、議会の自殺行為です。合併前の旧十和村議会はどうも、議会運営委員会が議案の事前表決を確認していたという事です。議会運営委員会の決定に従うことが、議会の組織としての基本的常識と言って憚らないのが、議会運営委員長堀本伸一議員でした。この人は、反対した議員へ謝罪を要請し、その流れに便乗して、「謝罪では済まない、懲罰を与えるべき」と煽ったのが、橋本章央議員と、味元和義議員です。彼らは常に漁夫の利を狙っている類で、緒方正綱議員や吉村アツコ議員、槙野章議員もこの類に入ります。どうも「法律が読めないらしい」、という事しかもはや言えません。議会が議決機関であり、行政の監視がその一義的な機能であり、議決によって、執行の意思決定を完結するために、各議員は、それぞれの付託を受けて、議会を構成しているはずです。ところが、議会とは議長を家長とする家組織のようなものであるという観念が、四万十町議会には根強く巣喰っているのです。家の安寧のために議員各位に不利なく議員報酬を上げようと画策したのに、その家長に謀反を起こすとは何事かという訳です。この珍妙な、今時誰も見ない時代劇議会の老害をまともに被ったのは町民です。報酬問題が露見させた、この実態は、呆れたを通り越してもの悲しくもありますが、高齢者が実権を手放さないためにより衰退を余儀なくされているこの国において、四万十町議会に代表されるような地方議会の実態は、実権と報酬に汲々とした世襲高齢政治家たちによって、官僚や傘下の議員個々の本音を見透かされつつ、情報操作され、印象操作されつつ統制されているという面では、国政と瓜二つであるという事に、決して立候補などしない賢明な若い世代は、とっくに気が付いているのです。