呆れた議員達の行状

地方議会の実態から日本を見る

風力発電と蠢く町政(93)

  図書館長内定とバカ町長の発情の因果関係

図書館協議会を傍聴した。「図書館員の皆様へ」というタイトルの私からの質問が、引用元資料と共に委員に配布された。協議会開催前日「質問状」を自分の意志で全委員に配布すると林課長に宣告していたので、早速先手を打ったということであろう。

文化施設関連ちらし」も配布された。住民説明会で配布した分と広報誌に織り込んだ分である。竹村委員長が興味深い質問をした。

入り口はどこですかー半平と岩本寺の両側から入れる

アトリエと美術館で、面積は今と比べてどうですか―面積同じ、前の交流コナーにも展示できる

アトリエの後ろは、収納スぺースかー温度管理の必要な絵画が中心となる

歴史や文化関連資料コーナーはどこかー実際の配架時に「歴史と文化」コーナーは設置可能

五社にこの地で出た縄文土器があるが埋蔵物等の展示コーナーはあるのかー民具や埋蔵物すべての展示は物理的に無理

金子委員も的確な具申をした

広報誌折込チラシに書いてあること(町民生活上の課題解決)が実現できるとは思えない。まず人を育てる必要があるのでは。運営するのは人ですから。

刈谷委員は相変わらず自分の参画の機会が最も気になるようで

サービス計画検討員会は今年中に立ち上がり、委員に公募枠があると捉えていいのか。

ー公募枠の設定は今後検討する

答えたのは全て林生涯学習課課長である。因みに竹村委員は元公立中学校の社会科教員、金子氏は言わずと知れた司法書士早稲田大学政治経済学部出身者である。刈谷委員の経歴はよく知らないが、高知市の永国寺町にある子供の絵本図書館の勤務歴があると聞いている。学校図書関係者として十和小学校校長も委員として出席していたが、今回は発言は全くなく、元企画課課長、四万十公社初代専務理事の武内文治委員は、体調不良で欠席であった。以上の質疑、私の耳には、町議会の質疑よりよっぽどまともに聞こえたのである。ここで言う町議会とは、議会放送されている「本会議」と議会放送されな「教育民生委員会」の両方を指している。「まとも」で言えば、この後の協議会、3月定例会で報告された首長部局に設置されるという文化施設整備推進室」の人員体制と組織図が示された資料も配布された。この人員体制は、すでに議会には説明済みであるという。以下である。真っ先に目を引いたのは、推進室室長の聞き慣れない名前である大河原信子氏であった。林課長によれば、岡山県津山市の市立図書館を定年退職した人物で、津山市内にる美坂大学との連携実績があり、今後大正分館や十和地区或いは学校図書館との連携を目指す文化施設の整備推進室の室長にうってつけと判断した。」ということである。ここでも金子委員が、「この大河原信子さんですか、この人物に館長になってもらえたらいいんですけど、なってもらえる可能性はあるんですか。

この人を町が新たに雇用したという事ですか。」と実に虚心坦懐かつ的確に質問したので、林課長は大河原氏の抜擢理由と会計年度任用職員という雇用形態を説明せざるを得なくなったのである。ここで是非とも強調したいことがある。私が出席した文化施設説明会の場で、「課題解決やレファランスサービスを提供する図書館職員の外部登用や人材育成」について質問もしたにもかかわらず、整備準備室室長外部登用は、住民説明会では全く触れられなかったという事である。1月の末のことである。そして3月になって突然、図書館協協議会の場で「大学との連携実績がある元津山市立図書館の館長大河原信子氏が整備推進室長に抜擢された」などということを耳にして、猜疑心を掻き立てられずにはいられないのである。因みに議会では誰も金子委員のようなまともな質問を繰り出さないので、林課長は特段大河原信子氏の経歴については説明しなかったという事である。呆れた話しである。経歴こそが抜擢理由ではないか。どっちもどっちではないか。猜疑心の赴くままに、大河原氏抜擢の背景を推測した。結論的には、

  図書館コンサルタント岡本真氏の斡旋があった

岡本氏率いるARG 発刊機関紙であるLibrary  Resource Guideのバックナンバー28号に大河原信子氏が紹介されていた。タイトルは「森本家と「津山基督教図書館」講演者、津山私立図書館大河原信子氏」である。この雑誌は町立図書館にあるので借りてきて読もうと試みたが、どうしても読む気にならなかかった。私の眼から見れば、学問知に見せかけた, 自治体職員向けの受け売りスクラップ本であったので、ざっと眺めただけで返却した経緯があるので、今更読みはしないが、文化施設シンポジュームパネリストの平賀研也氏(元長の県立図書館長)もLibrary  Resource Guideのバックナンバーに登場していたことからして、私は、自分の発刊するメデイアへの露出を通じた売名を次のポスト獲得への布石としているということであろう。具体例を出せば、岡本氏が町から受託した基本設計、実施設計の公開型プロポーザル支援アドバイザー業務で、斡旋したであろう審査員の一人島嶋学氏は、それに先だってやはり岡本氏が提案した検討委員会の視察先であった瀬戸内市民図書館館長であった。このやり方から類推できるのは、今回は岡本氏の発刊物に登場する元津山市立図書館長大河原信子氏が定年退職後に岡本氏がコンサルする四万十町文化施設整備推進室長に赴任し、その後は文化施設館長に就任するというシナリオである。コンサル絡みのワークショップ、シンポジューム、視察に始まって、全国公立図書館館長職及び大学関連ポストの水面下での紹介斡旋行為までが、おろらく岡本真氏が構築したビジネスモデルなのである。市町村の図書館行政の最大の弱点は、押しなべて専門知を持つ職員が皆無である事であり、これは市町村の地域住民が図書館への関心が希薄であることと対をなしている。有体に言えば、全国的傾向であろう。そこに、箱物に政治家としての最後の執念を燃やすネタが尽きた自堕落ポピュリスト政治家が登場する。中尾博憲のことである。高知県は元々、教育水準と所得水準において劣位にある後進県ならではの東京(中央)に対する根深い劣等感と学歴コンプレックスがある。このコンプレックスが、慇懃無礼な皮をかぶった東京から来たコンサルタントに露骨に狙い撃ちされているということである。中尾博憲には、劣等感という繊細な神経こそ皆無だが、「目に見えるもの」土建屋森林組合という一部の町民に恩恵を与えそれを自分の選挙利権として回収したいという露骨な思考、手法がある。箱物ならぬ「室」を連発で造成して補助金を広い層にばらまいたのも同様の発想である。「人材育成推進室」「地産外商室」「まちづくり推進室」今度は、文化施設整備推進室」である。まるでバカで色ボケ状態の殿が、性懲りもなく側室を増やしているような猥褻感が充満しているではないか。実に、見るに堪えないまでに自堕落で猥雑な景観である。その証拠とも言える実態がある。平成26年4月に始まった中尾町政は現在令和3年までに、正規職員を12名、非正規職員(会計年度任用職員)を155名も増やし、現在正規職員352名、非正規職員403名という大所帯となっている 。なんとその間人口は、2392人も減っているのにである。つまり四万十町は、この前代未聞のバカ殿の食い物にされているのである。その分け前を狙って東京からコンサルタントが蝟集する。議会は無能である。主権者である町民が、何とか、この「箱物」「室」の造成しか念頭にないバカ殿の選挙利権への発情を止めなくてはならない時が来ている。

西原真衣