呆れた議員達の行状

地方議会の実態から日本を見る

風力発電と蠢く町政(38)

    町政懇談会でオリックス社の手廻し発覚

1月23日午後6時半、町分町政懇談会に参加した。中尾町長、森副町長、川上教育長、熊谷教育次長が前に陣取り、向かって右側が、企画課まちづくり推進室と学校教育資料生t説明者3名、右側が、企画課山本課長、福留副課長、賑わい創出課植村課長、他学校教育副課長と総計10人は下らず、そして受付は、企画課まちづくり推進室総出といった、一体何を思ったかの中尾町長の大布陣であった。これだけではない。嫌でも目に付いたのは、参加者の9割がたが、町中に住む町職員だったのである。それ以外と言えば、は岩井議員、私を含む元議員、元町職員、元学校教職員等である。谷脇元教育委員長もいた。商工会会員らしき人も一人二人見かけたが、とにかく身内で固め切っているのである。これでは一体誰と懇談する気だ、と思ったが、案の状、岸本氏、私、本町区長である岸元氏友人、元議員の槙野理恵子氏しか発言しなかった。私と岸本氏は常日頃情報交換、意見交換している間柄であるので、順番にマイクを回しながら、山ほどある言いたいことを、中尾町政にぶつける目的で参上していたのである。事前に少々の打ち合わせさえ実施していた位、やる気満々なのであった。岸本氏とは陶芸家の武吉夫妻と共に、下元昇議長に対してオリックス社の風力発電事業業計画を調査する特別調査委員会立ち上げの要請もして来た以上、四万十町通信新年号の議長挨拶「風力発電と新しい図書館建築については、町民と情報を共有し、慎重に調査、検討を重ね、将来に禍根を残さない。」を読んで、居ても立っても居られない気持ちになり、まずは、自分たちが中尾町政の監視役の一陣に駆り出したという勇ましさであったのである。

    と・こ・ろ・が・中・尾・町・長・は

相変わらず打っても打っても響かない、感度の悪さである。さらによく見れば、増々突き出てきた腹の出っ張りが邪魔して、ズボンが足元から全身長1/3の所で日引っかかり、べルトのバックルが実に苦し気に行き場を失って捻じれているではないか。おまけにその顔は従来にも増して、さながらアグリ窪川の豚まんの如き豊満な肉付きであったのである。食欲がそそられるか否かについては、回答を控えさせて頂きたい。その右側には、中尾町長に耳打ちする、いかにも神経質で思惑あり気な、いつもながらの森副町長の姿があり、左側には、私が、議場での対面場面を失って1年目にまじまじと見た、川上教育長と熊谷次長のいかにも疲弊、憔悴した表情があったのである。やつれているのである。彼らの憔悴が、町政懇談会の重大メニュー「学校適正化配置系計画」関連の懇談体験(各学校区で実施)にあるとすれば、「何てひ弱な人達なんだろう。」としか思えないが、いわゆる保護者からの突き上げが怖くて怖くてたまらないという、彼らの体質こそ、実は、子供の不幸の根源なのである。失敗と失策に伴う外部からの批判と非難を恐れる余り、「骨の髄までの保身」という甲羅の中に逃げ込んでいる彼らの姿は、「そこに居なければ、全ての地位と報酬を失う」という恐怖心と密接にリンクしているに違いないと私は思っている。言い換えれば彼らは「厚遇奴隷」なのである。私がここまで言うには、それなりの理由がある。私は、実にこの厚遇奴隷族、取り分け教育委員会に生息する厚遇奴隷族から実害を被ってきたのである。無論私は子供ではないので、彼らから受けた実害に反撃することはできる。現に、私なりの方法で、今もそれを実践している。性格的にやり過ぎるきらいがあるとは言え、それ程に彼らから受けた仕打ちへの憤りは深かったのである。けれども、彼らの保身と回避行動の実害の受け手が、明らかに人並以上の闘争心の持ち主である私のような大人ではなく、普通の子どもであったらどうだろう。普通の子供が、その場の実権者である大人に反撃できるであろうか。そして子供が苦しさのあまり学校に行けなくなったら、大概の普通の親は困り果てるに違いない。還暦近い年齢であった私でさえ、彼らから凄まじいストレスを受けたのである。そしてそれらは、結局、彼らの無自覚で稚拙な、組織防衛と個々の自己保身が混然一体化した、彼らが知っている唯一の生存形式から出ずる「排斥」であったからなのである。学校のいじめ問題や、自児童虐待の背景には、このことが潜んでいるのではないか。教育委員会児童相談所の機能不全や証拠隠滅もここから来ているのではないか、と私は自分の体験を通じた仮説を打ち立てたのである。つまり彼ら自身が、「ここに居られなくなることへの恐怖心」に絡め取られ続けているという面では、精神的に実に不健全であるという事であり、「上に認められること」「上から叱責されないように」振舞うことが習い性となるまでに精神が奴隷化されているということなのである。その恭順の対価として、彼らには身分と俸給が保障される。家長(首長)への恭順に庇護と扶養で報いるという点では、背景にある思想は、家父長制そのものである。無論これは教育委員会に限ったことではない。国家とその出先である役所の本質である。だからこそ役場若手職員は唯々諾々と、町政懇談会の桜に駆り出され、じっと大人しく、発言なく耐えているのである。「都会で満員電車で長時間通勤するよリまし」と自分に言い聞かせているかもしてないが、自発的な参加でないだけに、懇談内容に興味を喚起されているようには全く見えないのだ。そして職員上がりで、今正に一家の家長とその補佐役となった中尾町長と森副町長は、職員を育成し、外の環境でも生きていけるような力量を付けさすことではなく、自分たちが若手であった時に手厚く庇護されたように、職員を庇護することにしか関心が行向かわないのである。職員の庇護こそ彼らの権力の淵源であることを頭ではなく、体で理解しているからではないだろうか。その証拠に中尾町長は、当選直後の発議会登壇の場で、「職員の皆さんには給与の削減等色々ご心配をおかけしましたが、給与は現状維持で行きます。」と「体が条件反射して」のたもうてしまったのである。これを「しまった!!」と思わないところが中尾町長の異様なまでにタフな所である。ゆえに、中尾町長一人が意気揚々が続行し、周りが憔悴していくのである。さて、これは学校教職員も同様である。学校教職員が、退職後も教育委員会からどのように庇護されているかの一端が以下のエピソードに現れている。

四万十町教育委員会小学習課所管事業である放課後子供教室の指導員であった元学校教職員女性を参加者の中に、私は見つけた。名前は伏せて置くが、この人物が、放課後子供教室で習字を教えて保護者から月謝を受け取っているという元指導員であった人物からの内部告発を受けたことがある。「放課後子供教室設置要綱]によれば、「誰でも利用できる放課後の子供達の居場所づくりが事業目的」とあり、そこに月謝が介在すれば、「誰でも」でなくなる可能性が否めない以上、それは生涯学習課が事実確認の上指導すべきと判断した私は、内部告発御受けた後に、その旨、議会質疑もしたし、生涯学習課に問いあわせもしたし、教育委員会定例会議事録中に

協議事項

放課後子供教室指導員間のトラブルについて

今後放課後子供教室指導員は教育委員会が責任を持って配置する。

を発見して、教育長宛てにメールで問い合わせたのである。

「上記議事録2行間にトラブル内容が記載されていないのはなぜか。」である。

「1メール質問には回答できない。なぜなら「議長通知があるから」」というのが、訪ねて行った教育長室での川上教育長と熊谷次長の答えだった。「議長通知」とは、議長前にも書いたが、議長名で出された、四万十町議会議員は、「今後メールや文章や電話で質問しない。来庁して相互の信頼関係に基づいて簡潔な質問には対応されたい。」である。この件で、熊谷次長に口頭で質問した。

私「簡潔な質問とは何か。」

熊谷教育次長「即答できる質問である。」

上記は、教育行政の劣化が止まらない理由が凝縮されている質疑応答内様ではないだろうか。制度上、言い換えれば法律(地方教育行政の組織と運営に関する法律)上、教育行政の事務事業の実施を教育長に委任していると見なされる「合議体の執行機関及び意思決定機関」として教育委員会は設置されているのである。従って、ここで協議事項となっている放課後子供教室指導員間のトラブル内容の事実認定と解釈、審議を通じた是正措置の意志決定の過程は、教育委員会議事録の骨子となるべき部分なのである。それさえ、理買いできていないとは、目を覆いたくなる惨状だが、そもそも劣化しているのが政権中枢である以上、それが上意下達で伝播して下に降りてくるのもある程度無理はない。しかし、劣化の受け手の被害に変わりはない。被害者は、その劣化した環境に身を置き続けなければならない子供であり、場合によっては私でもあった。今通常国会が開会したばかりであるが、ここで、試しに安倍語録と中尾語録を若干比較対照して、劣化の伝達経路を追ってみたい。

安倍晋三語録:

~との指摘は当たっていません。

国会がお決めになる事です。

捜査中なので回答を控えさせて頂きたい。

党が決めたことは、国会で私は、答える立場にない。

安倍事務所が決めたことは、国会で私は、答える立場にない。

憲法審査会が決めることは、国会で私は、答える立場にない。

中尾博憲:

私も同じ意見です。よく理解できます、ご意見を参考にこれからしっかり取り組みます。

必要に応じて判断する。それは私が判断する。

オリックス社について私は答える立場にない。申し入れはしている。

安倍晋三自民党総裁であり、憲法審査会の設置責任者である、安倍事務所の最高責任責任者である自分が、その配下のふるまいの全ての説明責任が、内閣総理大臣である自分にはないと言っているのである。自分の中に三様の説明責任が統合されていることが理解できていない。また捜査中の捜査関係事項に対する守秘義務が課せられているのは捜査機関であり、内閣ではない。ここは、三権分立が理解できていない。つまり、安倍晋三は、法律によって構築され、記述されている「国家とは何か」がさっぱり分からないのである。中尾博憲に至っては、中身がカラッポであり、「相手の言うことは常にごもっともで、鋭意善処するであり、私は常に中立公正であるべき町長であり、その町長として私が判断する。」と、壊れた録音テープのような反復を性懲りもなく、至る所で撒き散らしているのである。36年間もの町職員の経歴を持っていながら、語彙力と構文の貧困さには驚愕を覚えてしまう。もっとも安倍晋三も似たようなものではあるが。

中尾博憲語録中の、

オリックス社について私は答える立場にない。申し入れはしている。

必要に応じて判断する。それは私が判断する。

は、私の以下の質問に答えたものである。

「この説明資料にある、四万十川の活用保全、観光振興、移住定住促進は大規模風力発電事業とは相入れない。四万十町政の整合性と継続性の担保は町長の判断にかかっているのではないか。」

オリックス社は大正地区で地区住民限定で説明会を開催している。この会社の姿勢に物申すことが町長の責務ではないか。」

上記中尾発言の後で、山本企画課課長が、中尾町長の目配せに応じて、立った。

「確かにオリックス社作成説明会チラシには、地区住民限定と書いています。1回目に大正、十和で開催した住民説明会の参加者が少なかったので、小規模な会場で、少人数で丁寧な説明をする目的で、地区住民限定にしたというのがオリックス社の意向であると聞いています。」

「嘘だろ。きらら大正でも「説明会やったじゃないか。」と咄嗟に思って野次りたくなったが、そこはぐっと堪えて、この一幕で、オリックス社と、役場が我々(武吉夫妻と私)のSNS発信を熱心にモニターし、役人に抗弁を示唆していることが、ほぼ確定的に読み取れた。我々四万十町民が雇用しているはずの四万十町職員はまるでは、オリックス社の回し者の如き仕事しかできないのである。この調整懇談会の説明資料中の一角には、人手不足を補う情報化の推進(5G , society 5.9、IOT、AI、ICT、PRA )などの横文字が躍っていたが、何を隠そう、その庇護された生息環境こそがら役場職員を、本当の意味で、オリックス社に対する情報弱者に仕立て上げているのである。それじゃ何やってもだめじゃん。地場産業振興だの地方創成だの絶対無理、むしろ余計なこと止めて減税しろ、っ思うの私だけじゃないでしょうに。

四万十町議会議員  西原真衣