呆れた議員達の行状

地方議会の実態から日本を見る

風力発電と蠢く町政(16)

  資源エネルギー庁が事業者に求める賃貸証明書

 四万十町オリックス側に11月末に提出予定の町有地賃貸借証明書とは、オリックスが固定価格買い取り新規認定申請時に必要と、議会答弁された。事の真偽を更に確かめる目的で、当該同意書(証明書)雛形を申請先の資源エネルギー庁のHPよリダウンロードした。以下がそれである。

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この文面を読む限りでは、「賃貸借の義務を負うものではない」と明記されているので、風況調査が終了する予定の2年後に締結される可能性がある本契約に等しい効力はないと解釈できる。したがって、この時点で、町の最終意思と見なすのには無理がある。だからこそ、「四万十ふるさとの自然を守る会」やそれに連動した村井真菜議員のフェイスブック発信内容「勝手に町が証明書をオリックス側に出すことは、町民意志を無視することである。」は、妥当性を欠いている。町側は、まず議会に対して、この証明書の雛形を示して再説明すべきではないか。情報筋によれば、村井議員は総務常任委員会の風車視察後の勉強会を11月11日に町内「ギャラリー556」、17日に「きらら大正」で開催予定だそうである。「証明書が町の最終意志である」という不正確な情報がこの勉強会で流布されるならば、それは、作為的なプロパガンタとなりかねないのではないか。ただ、私自身は、町と議会、オリックス側に各々疑義はある。だからこそ、尤も町民に近い議会に対して、特別調査委員会の立ち上げを主張しているのだ。まずオリックスへの疑義とは、先日高知新聞で報道された、「オリックス側が瀬里地区で1回目を実施し、今後大正地区内で10か所の住民説明会を随時開催する意向」について、記者に確認した所、区長を通じて、集落の人々に開催日時が周知されるので、集落の人間以外は実質説明会に参加できないという事が分かった。これは、実に変な話ではないか。環境影響評価法上事業者に義務付けられた住民説明会ではなく、オリックス側の任意の説明会とは言え、区長名や連絡先をオリックス側に提供して協力しているのは間違いなく四万十町であるし、四万十町は関係行政機関であるのだから、この説明会に、地区以外の町民が参加することが暗に妨げられていることに対して、本来異を唱えるべきではないか。更に賃貸借証明書に関して、もう一つ私が確認できた事項がある。9月7日に開催された「四万十ふるさとの自然を守る会」主催の大藤風力発電計画勉強会で、立地予定地は、「四万十町1/4、四万十市1/4、残り民有地」と説明された。説明したのは、市川守弘弁護士である。出席者の一人であった前四万十市長、田中全さんが盛んに質問していた箇所であったので覚えているのだ。それであれば、四万十市側にもオリックスは、土地賃貸同意書(証明書)の提出を四万十町と同時期に依頼していそうなものであると推測し、確認した。所が予想に反して、四万十市側にはまだ依頼がなく、風況調査のマストが四万十市側には立たないから、と担当課が私に説明したのである。これもまたおかしな話である。証明書提出依頼の理由は、四万十町側では、オリックスの固定格買い取り制度新規認定申請のためと説明されているからである。風況調査とは関係ないはずだ。更に解せないのは、「四万十ふるさとの自然を守る会」の大藤風力発電事業計画の中止を求める請願書が付託された、9月12日野総務常任委員会の席で、下元昇議長が、請願紹介議員(武田秀義、村井真菜)の一人武田議員に対して、四万十町側で止めれても、事業者は四万十市側に数メートルずらして設置できると聞く。この反対運動を四万十市側にまで広げる用意があるのか。」と質問した。武田議員は、「四万十市側に数メートルずらせば、稜線の高度が下がるので、風車の高さを高くする必要がある。四万十市側に反対運動を広げる意志はある。」と応答した。この下元昇議長発言の「四万十町側で止めれても、事業者は四万十市側に数メートルずらして設置できる」部分はは,そっくりそのまま勉強会での市川弁護士発言引用であった。勉強会に下元昇議長は出席していなかったにも関わらずである。更に四万十市側の説明「四万十市側では不況調査の予定なし」は、武田議員の「四万十市側に数メートルずらせば、高度が下がるので、風車の高さを高くする必要がある。」に合致する。勉強会には武田秀義議員も出席していなかった。勉強会の内容は事前に彼らに筒抜けであったのではないか。確かにフェイスブック写真投稿(その後削除されている)よれば、武石俊彦県議、武田秀義町議、高橋正徳氏、坂山英治校間には親交がある。村井真菜議員のフェイスブック投稿に「賛同します。シェアします。」口調でコメントを頻出するのが、高橋正徳氏である。「四万十ふるさとの自然を守る会」投稿には必ず「村井真菜と四万十町を考える会」が関連で表示されている。思い出すのは、9月7日の勉強会で、市川弁護士は、私が、環境影響評図書に著作権が設定できることを知った時点でこの法律がザル法だと感じたが、弁護士はどう思われますか。」と質問すれば、「その通りですが、あまり環境影響評価法にのめりこまない方がいいですよ。木を見て森を見ないことになりかねませんから。」と応答したことや、最後の意質疑応答に立った四国風車ネット代表の黒田氏(総務常任委員会愛南町で会う人間として村井議員が手配した人物)が、「裁判を起こしても何ら得るものがありません。」と強調していたことが印象に残った。市川弁護士は、愛南町保安林解除差し止め訴訟反対運動住民側弁護団の中心人物なのである。そして、「四万十ふるさとの自然を守る会」の司令塔である高橋正徳氏は、「四万十町はやる気です。止めなくてはなりません。」とSNS上でアピールし続けながら反対署名を募っている。村井議員が広告塔で、高橋氏は狂言回しではないか。村井議員の場合本人の自覚実態が正直覚束ないが。何しろ彼女のフェイスブック投稿文には、主体と客体が入り乱れているのである。そして町も議会も主体的なプレーヤーには到底なり得ていない。実は、私が最も気になるのは、市川弁護士や黒田氏の「寝た子を起こしてはまた寝かしつける」ような口調である。実にコンサルめいている。コンサルとは本質的に寄生虫であり、人をたぶらかすのを生業とし、勿論口は旨いに決まっている人種のことである。ここで引用した、「寝た子を起こしては、また寝かしつける」とは、実は、かってのロングセラー雑誌「主婦の友」のカリスマ編集者が、「主婦の友」の編集方針について語った言葉なのであるが、我々、つまり巨大風車群の環境影響を直に受ける側を、「主婦の友」の読者ならぬ「おんなこども」扱いにしている輩、張本人とは誰か、ここからが正念場である。

四万十町議会議員  西原真衣