呆れた議員達の行状

地方議会の実態から日本を見る

風力発電と蠢く町政(51)

                             官僚的言語不明瞭

コロナ禍の最中、知人の岸本氏が精力的に動いてくれて、大藤風力発電を考える会の立ち上げに奔走してくれた。現職議員と感心を持つ町民有志が一堂に会して、通り一遍に風力発電賛成、反対ではなく、この巨大開発事業が、町にとってどのような影響を及ぼすのかを、利点と弊害の双方から冷静に論点整理して、知見を蓄えていこうという極めて健全な趣旨で、目下動いているつもりではある。そして、その知見が今後我々が主権者として国のエネルギー政策を考える上での、有効な視点の獲得に繋がっていくことをも、眼目としている。その点で岸本氏と私の意見は一致している。その意味で、岸本英昭氏や嶋岡幹雄氏等の40年前の窪川原発を戦った当事者が、この会の構成員であることは、当時当地にいなく、年齢的にも一周り以上下の世代である私にとって非常に刺激的でもあり、頼もしくもある。とにかく私が知っている限り、岸夫しにしても島岡氏にしても、情報を自ら探知し、自分の頭で、倦まず弛まず考え抜き、そして何らかの行動に移すのである。意見の個々の細かな相違はあっても、私はこのような人と連帯したい。その行動する様をいかに評されようともである。そのようなときにこのコロナ禍である。岸本氏は、最初ふるさと未来館の会議室を押さえてくれていた。でも、この高知県下でも日増しにコロナ感染者が増えている。医療センターも幡多県病院も満床を超え、6協力病院の19床も既に3床が塞がっているという。このような時節に会合って無謀じゃないか、と何度も考えた挙句、次善の策を講じるために、四万十町本庁総務課に赴いた。最も広い会議室である東庁舎1階の多目的大ホールを借りれるのか、覚束なかったからである。総務課の担当は佐竹正人氏、配属2年目の庁舎運営管理担当である。

西原:本庁内で、どこが貸会議室として借りられるか。

佐竹正人:公共的団体とか、非営利目的~。

西原:それは申請者要件じゃないのか。

佐竹正人;そうです。勘違いでした。

西原:それにしても一般町民は、借りにくいのか。(公共的団体とか言われると、そのような懸念が沸く。)

ここで、部下の女子職員吉村愛の所に行って盛んに相談し始める。配属2年目にしては業務の把握が乏しいこと夥しい、一体不断何をしているのかと考えながら待つ。吉村の方が詳しければ吉村に対応させればいいではないか。待つことしばし。佐竹氏は、地域交流拠点施設条例を印刷して私に渡した。申請要件の記載や利用料金表もその中にある。これを読めと言う事か。概要位頭に入れて説明しろ、と思う。詳細は条例を見ながら答えればいい。第一公共的団体などという記載はどこにもない。要するに、担当者でありながら条例を読んでいないのである。一読でもしていれば、そこに書かれていることと書かれていないこと位思い出せるはずである。それが無いから部下に聞くしかない。何という弛緩した暇な職場なのだろうか。腹立たしさがこみ上げてくる。条例と同時に、部屋ごとの料金表が表、設備(机、いす、マイク、ホワイトボード等)のありなしの一覧表が裏の紙も、佐竹は私に見せて説明しようとした。裏には、飲食に関する簡単な記載(弁当等は禁止、飲料等は持ち込み可)もあった。マイクが使えるというのは必用な情報であった。広い会場に振り替える理由は、席を離し、窓も全開する予定であったからである。これだけあれば取り合えず間に合うと思いながら、条例とその紙を持ち帰ろうとした。途中企画課に用があり、そこで職員と話していた。すると、佐竹氏が私を追いかけてきて、その最も有用な紙を回収したいというではないか。何で向こうの方から説明目的で私に見せた紙をわざわざ回収しなくてはならないのか、すんなり理解できるだろうか。相手は、こう言ったのである。「メモですから。内部資料ですから回収したい。」私が今、最も必要としている、公共の施設の利用規定に係る記載が、なぜ個人的メモで、内部資料なのだろう。それならなんで私に見せたのか。意味不明の言動ではないかそこで、思わず私はこう言った。

西原:条例中にこの内容に記載があるとあなたが予め確認すれば、これを渡しましょう。私には、この情報が必要ですから。これは本来町民に周知すべき情報でしょう。

佐竹正人氏:周知すべきであるとは思いません。もういいです。

ここで非常に憤りが沸いてきた。総務課のカウンタ―に戻って相手の意図を確認すべきと判断した。そして、佐竹氏にこの内部資料とやらを提供した吉村愛氏に、聞いた。

西原:これを作成した目的は何か。

吉村氏:電話等で問い合わせがあった時にこれを見て答える、前任者が作成した。

西原:それでは施設の利用規定として、対外的に既に周知しているではないか。それがなぜメモなのか。なぜ利用規定として明文化し、町民に周知できないのか。本来するべきではないか。

吉村愛氏:沈黙。

佐竹正人氏:沈黙。

この吉村愛氏は、過去に四万十議会事務局の書記であり、その時の事務局長が田辺卓氏であり、次長が武田絵里氏であった。私は議事録の作成以外に議会事務局職員が一体何をしているのか不可思議で仕方がなかった。それでこの両者に直に聞いてみたのだ。全国町村議会議長会から依頼された調査に協力して、記入シートに記入している」とかの返答があった。所属議員毎の一般質問の回数とか、所属委員会とか、議会活動に係る統計調査のようなものに勤務時間を使って協力していたのだ。そしてその調査結果の集計は、全国町村議会議長会によて為され、最終成果物が議長会から送付され、議会図書室に鎮座している。誰も、議図書室の存在さえ知らないので、この成果物はまず、人目に触れることはない。この全国町村議会議長会には、都道府県支部があり、ここに、町議会から年額80万円の負担金が拠出されている。もうお分かりだと思うが、全国4500相当の市町村から負担金が、県、国と上納され、国家公務員に準じた待遇で、大学卒の優秀な人材が採用され、全国津々浦々の市町村議会事務局の法務機能を担い、会議規則の雛形を作成し、議会制度に関する調査研究を行っているのである。背後に精緻なクモの巣のように張り巡らされた官僚制の手厚い庇護の元に、言われたことだけを粛々とやっている議会事務局の職員は、完璧な思考停止状態であったし、勿論法律や条例など読む必要にも迫られないので、ぞっとするような無知が横行していたのである。議会図書室は、一義的には議員の調査研究目的で設置されているが、一般利用も可である(地法自治法100条)。それを事務局長から聞いたことがあるらしい、当時の書記吉村氏は、その根拠法を全く知らなかった。今もしかりである。偶々問い合わせがあれば、前任者のメモとやらで応答し、それを予め町民に周知する必要性に思いが至ることは一切なかったのである。議会図書室が保管する公文書に関する認識で、次長の武田絵里氏と問答したことがある。認識が余りにも低次元であるので、聞く方の私の語気がついつい荒くなったと記憶する。法律と条令を読まず、理解せず、職位からして年間900万円近い給与を付与されているこのような事務局職員に憤りを覚えるのは、人間として自然な感情であると、今でも私は思う。ところが、である。ここに特筆すべきことがある。

①.次長武田恵理氏は、私が疑義を持たれた政治倫理審査会の呼ばれ、証言し、その内容は、「職員の個人情報保護のため」議事録に残されていない。武田恵理氏が呼ばれたことだけが 秘密会の議事録に残っている。

② 書記の吉村愛氏は、3年間の育児休暇を取り切って復職し、今総務課に配属されている。民間の育児休暇取得の上限は、1年半である。彼女の出産祝いの御祝儀の打診が議会事務局よりメールで来た。法律や条例を読む必要もなく、ただひたすら和気あいあいが重んじられる職場であったと言う事であろう。極端に暇な職場である。

③.現職議員槙野章の不倫相手の女性も議会事務局書記であったことは、注視に値する。異性関係に耽溺できるほど、職員のための究極の福利厚生である心のゆとりが、議長会という背後に存在する盤石の官僚制による庇護によって担保されているのである。因みにこの女性にも職務内容を質問したことがある。回答が振るっている。ここに公開する。

www.dropbox.cokono

この回答を見てどう思うだろうか。「議員必携」これも全国町村議会議長会が作成し、議員に売りつけている。議会事務局用は、公費でこれを購入している。何を聞かれても「議員必携」の該当箇所を探し出して終わりである。読んでくださいと言う訳である。当時の議会事務局長の宮地正人氏が議員必携のページを書記に指南している声さえ、電話の向こうから聞こえてきたのである。このような環境を用意されている議会事務局が、法務機能のなど担えるはずはないのである。だらこそ、歴代書記は、地方自治法も読まず、従って議図書室が一般利用できるという法律上の規定も知らず、「一般利用できる公の施設は公に周知すべきである」という発想に全く欠けていたのである。この環境から様々な言語不明瞭が発生し、議会に関する質疑応答を巡る私を含めた一般町民との悶着も発生しているのである。彼らは社会人として半人前もいいところである。まず質問の意図を理解しない。制度を体系的に説明できない。業務上の知識が極端に乏しい。私が、4年前に公務員給与推移表を作成したのは、彼らの給与に見合う職責について、一般の人に再考してもらうためである。そして遅まきながら、彼らの職務実態を今報告してる。

四万十町議会議員  西原真衣