呆れた議員達の行状

地方議会の実態から日本を見る

大藤風力発電事業から四万十町議会を見る(2)

請願紹介議員の武田秀義議員と村井真菜議員の説明、請願提出代表者佐藤さやさんの説明が済み、質疑応答が始まった。

下元昇議長発言

[町は、町有地を適正な価格で事業者に貸す意向であり、議決事案とならないので、特別調査委員会は立ち上げない。予算化する理解が得られない。」

四万十町が町有地を事業者に貸さなければ、事業者は四万十市側に立地をずらすことが可能である。反対運動を四万十市にも広げる意向があるのか(武田議員に対して)」

「風車設置時の排出土砂量の膨大さについて請願者より説明があったが、別途精査が必要であると考える。」

堀本伸一議員発言

佐藤さんご苦労さん。環境保護の大事さは否定しない。子供の時はヤイロチョウがたくさん見られた。植林や道路の付設でヤイロチョウは減ったが、生活の向上があった。」

原発に反対してきた。風力は再生可能エネルギーであり、風力に反対すれば自分の今までの主張と矛盾をきたす。」

水間淳一議員発言

「大正町時代土場の建設で、自分の田んぼを5反売った。この工事で四万十川の流路が変わりアユが減ったと、あの時お前が土地を売らなければと、未だに知り合いから非難される。が、土場建設で10人の地元若者雇用が生まれたことが、救いだった。

田辺哲夫議員発言

「携帯基地局の設置時にも低周波被害の話が出た。自分の娘が基地局の隣に住んでいるが、特に被害はない。ヤイロチョウ保護条例の制定も請願内容にあるが、風力発電との関係が分からない。」

吉村アツコ議員

発言なし

下元昇議長発言が最も要注意である。議決事案でないとは、地方自治法96条に規定されている15項目の議決を必要とする事項中に、「適正な対価なく、町の財産を貸し付けること」が明記されており、これを回避するために、つまり議会に出さないために、

敢て「適正な価格で町有地をオリックスに貸し付ける]意向を、町が議会に対して既に示したという事なのだ。更に特別調査委員会にしても、議決を特に法的に要請されていないのに、予算化し、本会議で報告、議決して町民に見せびらかた特別調査委員会や議員定数調査特別委員会の場合とは全く矛盾し、下元昇議員の十八番である、作為的、虚偽的な言い回しである。結局、町も議会も明らかに風力発電にゴーサインの暗黙の了解で動いているようだ。町民を蚊帳の外において。議員報酬引き上げ分の議会の働きは、町民にとって、一体どこにあるのだろうか。町と議会の双方にかくも町民は愚弄され続けている。