呆れた議員達の行状

地方議会の実態から日本を見る

高知県四万十町議員報酬引き上げ実態(3)

平成25年のアンケートは定数と報酬に関するものでした。町民2000人を対象に実施したアンケートの報酬部分の設問ではあえて期末手当には触れず、議員年金の廃止だけが書かれています。以下でご確認ください。

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期末手当については知られたくなかったんでしょうね。さらに町民が議会に何を期待しているかの設問も、ここにはあるのに、その結果はまとめていません。実にお粗末です。だから公表しなかったという事であれば、町民を愚弄しています。議員報酬引き上げの本会議を見た人は覚えているでしょうか。反対した議員は全員報酬引き上げと言っていた、選挙目当てのパフォーマンスであると、印象操作発言が為されたことを。実は、報酬を上げたいばっかりに、議員全員に定数と報酬について平成28年9月7日に意見を聴取しました。本会議の2年以上前です。その時に、その意見に拘束されるとは、聴取された側は思っていません。流れが作られ、誘導されている感が濃厚でした。流れと異なる意見は黙殺状態でした。無論、議案でもないので、採決も取っていません。大半に異論がなかったというための議会統制目的の意見聴取だったのでしょう。要望書が作成され、平成29年11月に中尾町長に提出、町長より特別職報酬等審議会に諮問され、賛同を得て、12月に町長提案として本会議に議案が出されました。ところが、議会開会前に議員報酬引上げに関する新聞記事が2件でました。そこに町民アンケートの結果も書かれていました。さあ大変。アンケート結果を忘れた振りができなくなりました。おまけに選挙が近い。4人の議員から造反が起きました。そこで、閉会後どうなったか。選挙が間近に迫っていました。緊急集会である議会運営委員会が招集されました。そこで反対討論に立った、4人の議会運営委員会の議員は、謝罪を要請されました。謝罪を要請した議会運営委員会の委員長堀本伸一議員は、「町長、副町長には自分が既に謝罪した。反対討論に立った4人の議員から自分に対する謝罪がない。議会を混乱に陥れ、町民に騒動を引き起こした責任は重い。」この珍妙さと禍々しさは、一体何でしょう。私は、当時議員としてこの発言を聞いて唖然としました。会議の終了後、4人には厳重注意文が渡ったそうです。この注意文が渡ったのは、岩井優ノ介議員、武田秀義議員、中屋康議員、下元真之議員です。ご丁寧にも議長酒井吉祥成議員が、一々読み上げてから手渡したそうです。これで報酬を上げ、選挙の政争の具にしないための内部統制の事後処理が完結したと、一安心したのでしょうけど。果たして彼らの視野のどこに町民がいるのでしょう。