呆れた議員達の行状

地方議会の実態から日本を見る

大藤風力発電から四万十町議会を見る(3)

傍聴して、驚愕した、9月17日、令和元年第3回四万十議会定例会編

武田秀義議員:四万十町四万十川で全国アピールしているではないか。ふるさと納税、東京事務所開設と移住定住、地産外商に観光振興(現在十和御成婚の森から十和道の駅までジップラインの整備中)施策と矛盾していないか。景観条例上規定される20m以上の建造物(風車は高さ120m)を公益上の理由で、許可したが、大正田野々から全部見えると事業者も認めているではないか、四万十川流域の景観上、大問題である。四万十川流域の原風景が毀損される。希少な価値ある原風景を守る事こそ公益に適う事ではないか。

中尾町長:町長という公人の立場であるから、反対意見だけは聞けない、賛成意見も聞こえてきている。町民間の利害調整をして、全体の利益を実現するのが、私の仕事である。経済的的恩恵を受ける町民も一定いる。固定資産税の増収もある。両方の意見を聞きつつ、公平な判断をしたい。

武田秀義議員:反対運動が地元にある。ネット署名が9000筆集まっており、その9割が町外からである。四万十川四万十町にこれだけの期待がある。これを重要視しないのか。

中尾町長:町内関係事業も含めた我々と議会側との特別調査委員会とかではない、協議の場を設けることは、やぶさかではない。

注釈:中尾町長は、議会の場で、賛成派である町内事業者、オリックス、自分を、臆面もなく「我々」と称している。目前の議会は、特別調査委員会とかではなく、と前置きした後で「協議相手としたい。」とも言っている。ここは下元昇議長の、12日の請願審査の総務常任委員会での発言「特別調査委員会の立ち上げは取り下げる。」と符合している。中尾町長に、要望して、議員報酬を一気に22%も上げてもらった議会だもの、協議の場に呼ばれるだけの扱いを受けても怒れないのかもしれない。納税者としては、町長と議会の双方に憤りが突き上げてくる。町民は愚弄されていると、既に気付いてる。

中尾町長言うところの「経済的恩恵」が耳にこびりついた私は、早速帰宅後にオリックスに電話した。

風車設置工事の地元発注の意向と、その可能性(技術的な側面で)は、と端的に聞いてみた。

オリックス:風という自然資源活用させていただく以上、地元の幸福に貢献したい。ただ工事内容は多岐に渡るし、計画段階では具体的には何とも言えない。

注釈: 風車の設置工事は多岐に渡ろうとも標準化されているはずである。又工事のおおおよその総量も想定できない訳もない。「地元の幸福」とは、何の煙幕か。風車の健康被害については、医学的に因果関係が立証されたら補償すると発言し(住民説明会時)、土砂災害や河川の汚濁が危惧される排出土砂量については、収支均衡(工事現場で費消、余剰土砂は出ない)と方法書には書かれているそうな(高知県環境共生課)。

オリックスに追加質問

配慮書や方法書の縦覧時に、意見箱のそばに、閲覧者の氏名、住所の記載を求める紙が設置されていた理由は。意見提出者なら分かるが、閲覧者に求めていた理由は。

この回答が二転三した。

転目:他の事業者の図書を縦覧したことがあるんですが、どこもそうしていました。(名だたる有名企業、オリックスが、その辺りの役場職員みたいなことを言うな。)

2転目:経済産業省から縦覧した人数の把握を求められているんです。

3転目:広い範囲での特定を経済産業省から求められているんです。

 

注釈、やっぱり「特定」が目的じゃないか。吐いたな。道理で、意見公募で提出された意見が公表されない訳だ。環境影響評価法環境アセスメント法)の機能不全がこのバグにありと見るのは、私だけか。